2019-11-19 第200回国会 衆議院 本会議 第9号
しかし、この試算は、継続協議となった日本製自動車や同部品の対米輸出関税の撤廃を見込んだ架空の計算です。そうした試算でも、国内農産物の生産額が最大千百億円減少すると見込まれています。 特に、大幅な関税削減で、熾烈な価格競争を強いられる畜産農家は大打撃です。九州のある肉牛農家は、将来が不安で後を継がせられない。北海道のある酪農家は、米国産チーズは日本よりずっと安く、やめざるを得ない農家が出てくる。
しかし、この試算は、継続協議となった日本製自動車や同部品の対米輸出関税の撤廃を見込んだ架空の計算です。そうした試算でも、国内農産物の生産額が最大千百億円減少すると見込まれています。 特に、大幅な関税削減で、熾烈な価格競争を強いられる畜産農家は大打撃です。九州のある肉牛農家は、将来が不安で後を継がせられない。北海道のある酪農家は、米国産チーズは日本よりずっと安く、やめざるを得ない農家が出てくる。
政府は本協定の発効で実質GDPを約〇・八%押し上げるとしていますが、この試算は、継続協議となった日本製自動車や同部品の対米輸出関税の撤廃を見込んだ架空の計算です。そうした試算でも、国内農産物の生産額が最大一千百億円減少すると見込まれており、本協定が農林水産業を衰退させ、食の安全を脅かし、食料自給率を更に低下させることは必至です。
我が国の対米輸出関税で、自動車部品の分野で八割の撤廃はとれた、これは私は評価はします。しかし、ただ大問題なのは、交渉に入る最初の段階で、肝心の完成車の対米輸出の関税を最長期間維持すると、約束を入り口の段階でしてしまったことなんですね。入り口の段階で最初にカードを切ってしまった、これが大問題なんです。